スイスフラン

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スイス

スイスの通貨である「スイスフラン」は、スワップ金利が低い通貨として知られています。

スイスってどんな国?

スイスフラン(CHF)を知る上で重要となってくる、スイスという国についてまとめます。

永世中立国である

スイスは、あらゆる戦争に対して中立的な立場をとる「永世中立国」です。
もしも世界のどこかで戦争が起こった場合でも、対立するどちらの国も支持することなく、中立的な立場をとると宣言しているのです。

しかし、スイスは軍事、安全保障に対してはきっちり整備をしています。
これは他国との連携を行わない永世中立国であることから、軍事的な同盟が一切ないので、万が一スイス自身が他の国から攻撃された場合でも、単独で防衛する必要があるからです。

平和主義、非暴力非武装とは違い、永世中立国だけにスイスは非常に防衛力が強化されている国であり、この点もスイスフランの安定性を裏付ける根拠となっています。

小さくても信頼度が高い国

スイスの人口は787万人程度で、日本の10分の1以下の小さな国です。
また、国土においても41,000平方㎞程度で、この大きさは日本の九州地方よりもやや大きい程度のい国土となっています。

スイスの小さな国土からは豊富な資源は期待できませんので、オーストラリアなどが資源国であるのに対して、スイスは資源による利益はほとんどありません

これは一見デメリットのようにも思われますが、逆に言うとスイスフランは資源相場の値動きに影響を受けにくいことになります。

スイスで有名なのは、SWATCHを始めとするスイス時計です。
有名な時計メーカーはそのほとんどがスイスブランドだというぐらい、スイスの時計は有名です。

また、スイスといえば銀行です。
スイス銀行は世界中の富裕層が資産を守る目的で預金することでも有名です。

世界のお金持ちにスイスの銀行が支持される理由は、金融管理における信頼度が高いからです。
表の世界に出まわらない「裏の金」がスイス銀行に預けられて隠さされている。といった話もたまに聞きますよね。

有事のスイスフラン買い

スイスは日本円と同じく低金利国家なので、スワップポイントは期待できません。
とにかく安定した経済、安定した通貨が特徴なので、値動きも小さく、FXの投資家にもあまり人気がありません。

しかし、その安定度から「有事のスイス買い」として、世界経済で万が一のことが起こった場合は真っ先にスイスフランが買われます。

米国発のリーマンショック時は、米ドル売りスイス買い、ユーロ圏発のギリシャショックの時はユーロ売り、スイスフラン買いと言ったように、普段は値動きがおとなしいスイスフラン相場も、世界経済にトラブルが発生した時や、金融危機が起こった時は大きく値を飛ばします。

特に、米ドル(USD)の逃避先としてスイスフランが買われることは多く、米ドルスイス(USD/CHF)の通貨ペアは「通称:ドルスイ」として比較的人気の通貨ペアとなっています。

重視される指標

スイス経済は貿易黒字が続いており、非常に安定しています。
しかし、スイス自体の経済動向を把握する上でも、失業率と貿易収支はチェックしておきたいところ。

他の通貨ではスワップポイントに影響を与える「政策金利」が重視されますが、スイスの政策金利は元々非常に低い低金利国家なので、ほとんど為替相場には影響を与えません。

スイス国内の経済指標に目を光らせるよりは、むしろ「有事のスイスフラン買い」が起こらないかどうか、その他の国の通貨の経済動向を注視し、いざという時に「逃避先通貨」として買われるかどうかを見ておくことが大切です。

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