図解でわかる!わかりやすい円高と円安の意味とメリット・デメリット

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円高・円安

ニュースでもよく耳にする円高と円安
なかなか理解するのは難しいのですが、FXをやる上では絶対に必要な知識です。

どのような状態が円安、円高で、どういったメリットがあるのか瞬時に答えられるぐらい、しっかりと覚えておきたいところです。

円高・円安とは?

円高と円安の図

まず最初に、その意味から理解しておきます。

円高】は、円の価値が高くなることです。
円安】は、円の価値が安く(低く)なることです。

外国為替は2国間通貨の取引なので、日本円と米ドルの通貨ペアだと「円高=ドル安」、「円安=ドル高」になります。ニュースを聞いているとたいてい「円高ドル安」とか「円安ドル高」と言った具合で、ニコイチで為替の状況を報道しています。

上記の図は、「300円持っている時に1ドルのチョコレートをいくつ買えるか?」を示しています。

円安の時に2個しかチョコレートが買えないのは、円の価値が低くなっているからです。
逆に、1ドル100円の円高状態の時に3個買えるのは、円の価値が高まっているからです。

これが、1ドル50円のような急激な円高になると、チョコは6個も買えるようになります。
逆に、1ドル200円のような急激な円安になると、チョコは1個しか買えなくなってしまいます。
それだけ円の価値が弱っている状態ということです。

FX取引でのチャートの見方

チャートの見方

FX取引においては、チャートが上昇トレンドを描いていれば円安、下降トレンドなら円高です。
基本的には外貨を買って、円安になって売却することで利益が生まれるので、このようなチャートになっています。
チャートが上昇すれば利益となり、下落すれば損失となります。

ハイパーインフレ

通常、インフレ(物価高)が起こると為替は円安に動きます。
有名な話として、過去にジンバブエという国がハイパーインフレとなり、急激な円安をを経験しています。
2009年にジンバブエドルは「250億ジンバブエ・ドル=1米ドル」になったことがあります。

日本がジンバブエのようになる可能性は低いですが、これを日本に当てはめてみると。。。
日本で250億円の資産を持っていれば、大富豪と言えますが、ハイパーインフレによって外国為替相場が急激な円安となり、「1ドル=250億円」となった場合、250億円を持っていても、先ほどの1ドルのチョコレートは1つしか買えないのです。

これが円安によって通貨の価値が弱まっているということの一番わかりやすい事例だと思います。
外国為替の強弱について、少しイメージが湧いてきたでしょうか。

円高・円安のメリットとデメリット

円高・円安になるとさまざまなメリット・デメリットが出てきます。
特にその影響を受けやすいのは企業です。
一般的に、円安のメリットを受けるのは輸出企業です。

例えばトヨタ自動車は車を海外に輸出していますが、円高になろうと円安になろうと、海外での車販売額が3万ドルであることは変わりません。
円高になっても、円安になっても、車を1台売れば3万ドルが手にはいります。

しかし、それを日本円に替えるときに、「1ドル=120円の円安状態だと360万円」になりますが、「1ドル=100円の円高状態だと300万円」にしかなりません。

よって、トヨタのような輸出企業にとっては、円安になるほどメリットが大きくなります。
逆に輸入製品を扱っている企業は、円高メリットがありますが、円安はデメリットになります。

輸入製品を取り扱う会社は、海外からの仕入れがメインです。
1個あたり10ドルのぬいぐるみを仕入れる場合。

1ドル=100円の円高状態だと1個1,000円」でぬいぐるみを仕入れることができますが、「1ドル=120円の円安状態だと1個1,200円」を払って仕入れなければなりません。

私たち個人の場合を例にすると、円安だと旅行のために10万円を両替しても、少しのドル紙幣しか手に入れることができません。
逆に、円高だと10万円でたくさんのドル紙幣を手に入れることができるので、海外でたくさんのおみやげを買うことができます。

円高になってくれたほうが、旅行はしやすいということです。
「円高」の意味は「円の価値が上がること」なので、一般的な認識としては、円高になったほうが良いとされています。

しかし、日本は輸出大国であり輸出によって景気が支えられているため、現実的には円安になったほうが景気は良くなりやすいのです。

為替が動く要因とは

為替が動く要因について考えます。
外国為替も商品と同じように需要と供給によって価値が変動します
例えば、発売したばかりの新型iPhoneは買いたい人が多いです。

よって、在庫切れを起こすとプレミアムな価値が付き、定価以上で取引されることもあります。
ジャニーズのコンサートチケットも同じです。

良い席の人気コンサートは買いたいファンが殺到し、チケットはプレミアム価格になるそうです。
好きなアーティストを間近で見れる良い席は、数が限られていますよね。

つまり、「買いたい人が多かったり、売りたい人が少ないほど価値は上がり、売りたい人が多かったり、買いたい人が少ないほど価値は下がる」のが需要と供給の原則です。
これを為替に当てはめてみると、外国為替が動く要因が見えてきます。

輸入と輸出

輸入と輸出は、為替変動に影響を与える大きな要因です。
例えば、日本の自動車メーカーであるトヨタ自動車。
トヨタは、日本だけでなくアメリカにも車の輸出をしていることで有名です。

日本で作った(最近は現地生産も増えていますが)自動車を、アメリカに輸出してアメリカ人に販売します。
当然、アメリカで車を売れば、その売上は米ドルで受け取ることになります。
(アメリカ人は日本円を持っていませんから)

しかし、日本の企業であるトヨタとしては、米ドルをずっと持っていても仕方がないので、どこかのタイミングでアメリカ人から受け取った米ドルを日本円に替えます。

米ドルいらない、日本円ほしい」の状態になるので、これは円高要因です。
無事に米ドルを日本円に替えて、日本のトヨタ社員さんに、日本円で給料が支払われるのです。

政治

政治によっても為替は大きく動きます。
例えば、日本の経済の先行きが悪くなり、「日本の将来は危ないのではないか?」と考える人が増えれば、円安要因になります。

なぜなら、日本という国がなくなってしまえば、日本円を1億もっていようが、10億円持っていようが紙くず同然となってしまうからです。
日本に対して不安を感じる人が増えると、リスク分散のために資金を外貨に替えておこうという考えが生まれるために、円安になります。

同じように、外国人投資家も日本から資金を引き上げようとするので、米ドルが買われ、日本円が売られる状態になります。

高金利通貨

FXでは、金利収入を狙ったスワップ運用をする投資家もいます。
スワップ運用をする時は、少しでも金利収入が大きいほうが良いですから、金利の高い通貨を買う人が増えます。

例えば、豪ドルは高金利通貨と言われているので、日本円を豪ドルに買える人が増えます。
つまり「豪ドルほしい、日本円いらない」という状態になるので、円安要因です。

旅行に行く人が増える

これは極端な例ですが、アメリカに旅行に行くブームが起こったとします。
すると、日本円から現地通貨である米ドルに両替をする人が増えるので、これは円安要因になります。

現地で使う米ドルを欲しがる人が増えて、日本円を手放す人が増えているということですから。
いずれにしても、上記で取り上げたすべての要因は「需要と供給の原則」のもとに成り立っていることがわかります。

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